移籍・卒業

なぜ風俗は出戻りが多いのか?辞められない風俗の世界

「夜の世界は、一度入るとなかなか抜け出すことができない」と言われています。

その通り、夜のお仕事はとても出戻りが多い業界です。

そのなかでも特に風俗は出戻りが多いように思えます。 これを読んでいる方の中にも思い当たることがあるのではないでしょうか?

実は、書いている私自身も思い当たります。

きっと、風俗業界で働いている子は生活のため、夢のためという目標を掲げて、それに向かって一生懸命頑張っていると思います。

そして目標が達成できて次のステップに進むぞ!という新たな決意を胸に辞めていく子が多いはず。

それなのに、どうして出戻ってくる女の子が多いのでしょうか?

今回は、私自身の経験談も交えて解説していきたいと思います。

出戻りしてしまう大きな3つの理由

冒頭でもお話した通り、風俗に出戻る女の子はとても多いです。

あまり戻りたいと思う業界ではないはずなのに、どうして出戻ってしまうのでしょうか?

きっと様々な面で「自由」というのが一番の原因なのではないかと私は思っています。

では、風俗にはどんな自由があるのでしょうか?

早速お話していきたいと思います。

時間に融通が利く

自分の好きな日、好きな時間に働けるという自由が理由の一つだと思います。

昼職ですと、決められた時間で働き、休みも好き勝手自由に取ることができません。

しかし風俗の場合は、遅刻や欠勤、早退は昼職ほどうるさく言われませんよね。

この自由さが本当に楽なんです。

そしてこの自由さに慣れてしまうと、昼職のガッチガチの規則にストレスが溜まって結果的に…というのは容易に想像できてしまいますよね。

人間関係に悩まない

風俗は大部屋待機のデリヘルなどを除いて、基本的に個室待機のお店が多いので、必要以上に他人との接触がありません。 しかし、昼職は他人との接触は必須です。

この人は苦手だから…という理由でその人と仕事をしないなんてことは許されません。

風俗はいわば個人営業ですので、そういう人間関係の煩わしさは、ほぼないといっても過言ではありませんね。

そういう面でも風俗は楽だといえるのではないでしょうか。

オシャレも自由

オシャレが大好きな女の子にとっては、自分の好きなオシャレを楽しめる自由も居心地よく感じてしまうのではないでしょうか。

今は、アパレル関係でなくても、だいぶ髪色やネイルには寛容な企業も増えてきましたが、まだまだ少ない現状です。

今までオシャレし放題だったのに、急にそれができなくなってしまうのは、ちょっとキツイものがあるかもしれませんね。

風俗を長年やっているとおかしくなる感覚が原因?

風俗業界に長くいると、感覚がおかしくなってしまっていることが多々あります。

では、どのような面で感覚がおかしくなっているのでしょうか?

仕事に対する感覚がおかしくなるから

風俗も一お仕事ではありますが先ほどもお話しした通り、いろいろな面で自由が利きます。

仕事をお休みするという面は、特に昼職よりも自由が利くし、そこまで怒られることはありません。

そのため、お仕事をお休みするということに対して段々と罪の意識がなくなってきます。

いや、罪の意識はあるのですが「ま、なんとかなるでしょ」という感覚が芽生えてくるんです。

その感覚が芽生えて、抑制の効かない子は休みすぎて最悪、お店に行きづらい雰囲気になって飛ぶことも多々あります。

「飛ぶ」というのは、お店を無断で辞めるという行為ですが、風俗は飛んだとしてもしつこく追いかけられることがありません。

お店側も慣れているので「またか」ぐらいの意識なんです。

そのくらい飛ぶ子が多いんですね。

転職の感覚がおかしくなるから

昼職の転職はとても難しいし、かなりの時間を要します。

しかし、風俗はかなりの短時間で転職することが可能なんです。

今、風俗はいろいろなジャンルを合わせると数えきれないほどのお店が存在します。

なので、居心地が悪いからと辞めたとしても、すぐ新しく働くお店が見つかるんです。

そして大体のお店は、問い合わせたその日に面接をお願いしても対応してくれます。

合否もその場で言われますので、最短で思い立ったその日に転職が可能です。

風俗業界の転職は、とても簡単にできてしまうんですね。

金銭感覚がおかしくなるから

何よりも一番おかしくなるのは金銭感覚です。 一日に3万以上稼げる昼職など、まずあり得ません。

私自身そうだったのですが、「今日、使いすぎちゃった!本当は貯金に回そうと思ってたのに…

でも、明日出勤すればまたお給料入るし、いいか~♪」という考えになってしまいます。

こういう感覚になってしまうと、普通のOLさんより数倍も稼いでいるはずなのに、貯金はOLさんと同じくらいという結果しか残らないのもうなずけますね。

一度上がってしまった生活水準を元の感覚に戻すのは、とても苦労します。

それに嫌気がさしてしまい結果、出戻ってしまうというサイクルが出来上がってしまっているのです。

出戻りはダメな事?

そんなことはありません。

それがあなたの意思ならば、この業界はいつでもあなたを迎え入れてくれるでしょう。

ただ、先ほど書いた通り、感覚が戻らないからという理由で戻るのならば、少し感覚を戻すという努力をしてみてはいかがでしょうか?

それでも出戻りたいというあなたのために、次はスムーズに出戻る方法をお教えします!

風俗店からみて出戻り嬢はどうみられるのか

これはあなたの辞め方次第です。

トラブルなく円満に辞めているのであれば、もちろん大歓迎でしょう。

しかし、何かしらのトラブルを起こしていたり、飛んでいたりしたら、警戒されると思ってください。

しかし、お店側も女の子は常に足りない状態ですから、タイミングが良ければ何事もなかったように受け入れてもらえるかもしれません。

まずは一度、お店に問い合わせてみましょう。

問い合わせるときは低姿勢で

これはトラブルを起こしたり、飛んで辞めた場合前提ですが、基本低姿勢で問い合わせましょう。

まず、飛んだ理由や、トラブルの謝罪は必ずしましょう。

そして、反省の色をちゃんと見せ、次は絶対にしないという意思をみせてください。

よほどの辞め方をしていなければ、きっとまた働かせてもらえると思います。

無事お店に戻ることができたら、次はちゃんと頑張りましょうね!

出戻りして歓迎される嬢とは?

以前働いていたときにお客さんを持っていた子は、即戦力になるので歓迎されます。

お客さんが全員戻って来てくれるとは限りませんが、私の場合は3分の2の方は、戻って来てくれました。

その場合は、もちろん以前在籍していた時の名前と同じ名前で在籍しなければならないので、名前を変えて心機一転!という場合は、また一からお客さんを掴んでいかなければならないので、どうするかはお店とよく相談して決めてくださいね。

そして、出勤率が良かった子も歓迎されます。

お客さんを持っている子はもちろん大事にされますが、それ以上に決めた出勤をちゃんと守れる子は、もっと大事にされます。

先ほどもお話しした通り、風俗業界の子の多くは当日欠勤にあまり罪悪感を感じていないです。

その中で決めた出勤を、ちゃんと守れる子というのは、とても貴重なんですね。

思い切って別のお店へ

以前勤めていたお店には、ちょっと戻りにくいです…という方は、思い切って別のお店へ入店するのもありですね。 新しいお店ならば、あなたの過去を知っている人はいませんし、気持ちが切り換えやすいのではないでしょうか。

そのお店のルールを一から覚えるのは大変ですし、雰囲気に慣れるまで時間がかかるとは思いますが、心機一転という意味では一番いい方法かと思います。

私自身の出戻り体験談

ここからは私自身の体験談をお話ししますね。

私は、約10年ほど風俗業界にいたのですが、その中で何回か辞めようと思い風俗業界から抜けたことがありました。

1回目は専門学校に入学することになった時

専門学校に入る前までは昼職と兼用で風俗で働いたのですが、私の通っていた専門学校は、風俗はおろか普通のアルバイトすら禁止している厳しい学校でした。

しかし、学生生活は何かとお金がかかるもの。 貯金がどんどん減っていくのに耐えられず、結局入学してわずか半年で風俗に出戻りました。

2回目は、就職が決まった時

無事、学校にバレることなく卒業し遠方へ就職したのですが、金銭感覚の狂いと知り合いのいない寂しさから半年ほどで仕事を辞め、再び風俗の世界へ戻りました。

3回目は、離婚した時かな?(笑)

今の旦那様は同じ業界の人で、私が風俗で働いているのを知っている人でしたが、それでも結婚してくれると言ってくれたので、その人のために辞める決意をしました。

いまのところ戻るつもりはまったくありません。 ただ、もし何かあって離婚なんて言うことになったとしたらもしかしたら出戻りしてしまうかもしれません(笑)

私が自分自身の体験で感じたことは、私のように完全に感覚がおかしくなっている風俗嬢には、このくらい大きな人生のターニングポイントが無ければ完全な卒業は難しいんだなと思いました。

まとめ

今回のお話は、自分の過去のことも含めて書きました。

我ながら、書いていてグサリと来る内容でしたね(笑) 風俗業界は一度どっぷり浸かってしまうと本当に抜け出すのが難しい世界です。 体力は使うし、精神的にもかなり疲弊するお仕事です。

それでも戻ってしまうのは、その嫌な面を上回るほどの魅力、見返りがあるということですね。

私自身、風俗業界は悪い世界だとは思っていませんが、一生やり続けれる仕事ではありません。

いつか厳しくなる時が必ずきますので、今から将来のことを考え辞めた後どうするかなどは、考えておいた方がいいかもしれませんね。